MT4用スパンモデルダウンロード
サインツール(遅行スパンアタッカー)は、MT4でないと利用できません。 マーフィーこと柾木利彦 (まさき としひこ)
1956年生 卓越した市場関連知識を持ち、TV・ラジオ・新聞等で数多くの情報発信を行い、 発行 |
2008年11月23日
以下は本日発行しました無料メルマガの本文です。どうぞ、ご一読下さい。 ■まずはご報告です。 この度、日本実業出版社から「FXデイトレード必勝マニュアル」と言う本(雑誌形式のエスカルゴ ムック)が出版されました。 その中で、「緊急インタビュー」と言う形で私のインタビュー記事がP86~91にかけて載っております。(正直、写真が気に入りませんが・・・) 「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」のごく簡単な紹介もあります。 どうぞ、ご参考にされて下さい。 ■さて、マーケットですが、ここ最近の相場も、相変わらずニューヨーク時間午後の株価動向に大きく左右される傾向が強いと言えます。 この週末のマーケットも同様の展開となり、ダウが大幅に上昇したのに連れる格好で、ニューヨーク市場の引けにかけてドル高、円安、高金利通貨高となりました。 目立った「材料」「きっかけ」としては、ニューヨーク時間午後に「オバマ次期米大統領はガイトナーNY連銀総裁を次期米財務長官へ任命する」との報道が入り、週明けにも経済チームを発表するとの観測報道も伝わったことを受けて、株価が大幅に上昇、為替相場もドル買い円売り、高金利通貨買い円売りが膨らんだことです。 それにしても、最近のニューヨーク市場午後のマーケットには「魔物」が住んでいるかのようです。 為替市場が株価動向に一喜一憂するという地合いがあるのは事実ですが、マーケットの終盤にて大きく動くケースが増えています。 夜、寝る時に「ダメもと」で出しておいた売りオーダー(もしくは買いオーダー)が成約していた、というのは日常茶飯事です。 しかも午前3時時点に一瞬起きた時は、実勢レベルがまだオーダーから離れた水準にいたのに、6時過ぎに起きる頃には、オーダーが成約していたというケースが何度かありました。 もっとも、このような出来事は、かつてのマーケットでは決して珍しいものではありませんでした。 私が為替トレーダーとしてニューヨークに駐在していた当時(1984年~1990年)は、ニューヨーク市場の昼過ぎから大きく相場が変動していたものです。 当時、オセアニア市場も元気があり、オーストラリアやニュージーランドの銀行には、ニューヨーク市場の引け際から東京市場のオープンにかけての間隙を充分に埋める存在感がありました。 その意味では、為替市場が活気を取り戻してきたと言えるのかもしれません。 ■さて、このような相場展開が続く昨今のマーケットの中で、どのようにトレードすれば良いのか、ここで私のトレードのご紹介も含めて、少しお話してみたいと思います。 実は、私の「有料掲示板」の最近の内容から受ける印象、さらには、先日、ある証拠金会社の社長と話していた時に、ここ最近の個人投資家の皆様が相当ご苦労されているとの話を伺ったことなどを理由に、メルマガでは、出来るだけ現実に即したお話をしようと考えた次第です。 もっとも、紙面の関係上、内容に限界はあることをお含みおき願いたいと思います。 ただ、今後は、このような内容もどんどん書いていきたいと思います。 ■まず、ここ最近のマーケットの特徴を考えてみたいと思います。 1)ドルを軸とした動きというよりはドル円、クロス円を中心とした動きであること 株価動向、信用リスク状況に左右される相場展開であること 2)相場変動率が著しく上昇していること 3)引き続きクレジット市場の動向が大きな変動要因となっていること リスク許容度の強弱が高金利通貨買い円売りポジションの造成度合いに影響を与えるという 思惑が、半ば「ファッション化」していること (1)と(3)は互いに関連し合っていますが、(2)はここ最近のマーケットの明確な特徴と言えそうです。 ■ここまで相場変動率が高いと一日の中で完結するデイトレードでも充分に収益チャンスはあります。 まして、2日、3日程度にまたがるスイングトレードであれば、さらに夜中のマーケットにて発生している値動きも生かすことが出来、一段と収益チャンスが増えることになります。 ただ、当然のことながら、損失を被る可能性も高まります。 すなわち、相場変動率が高い為に、ロスカットオーダーがヒットする確率が一段と高まるからです。 そこで、やはり推奨されること(私自身も行っていること)は、ポジションのサイズを減らすことです。 ポジションのサイズを減らすことで、リスク許容度を増大させることが出来ます。 このリスク許容度を上げることが出来るというメリットに加えて、トレードする際の精神状態にも、多大なるプラス効果があるとここで触れておきたいと思います。 ここで、ご参考の為に、先日、私が「マーフィーの実践トレードコーチング有料掲示板」に書かせて頂いた「コラム」から一部を抜粋したいと思います。 以下、引用です。 ■「デモトレード」と「実践トレード」の違いはどこにあるのでしょうか? 一般的に言って、「デモトレード」では上手くいくけれども、自己資金で実際のトレードを行うと損失を被ってしまうケースはよくある話です。 同じような例えで、相場を語らせるとかなり的確な相場観を伝えることが出来る人が、いざ、実際に自己資金でトレードをすると、全然上手くいかないケースも多いのです。 一体どうしてこのような事になるのでしょうか? それは、ひとえに人間の脳の構造に原因があるようです。 人は、同じプレッシャーを受けても、そのストレス状態を楽しみながら活力に変換出来る人と、不安を覚えて逃げ出したり落ち込んだりしてしまう人もいます。(脳科学者の茂木健一郎氏の解説) 茂木氏によると、人間は脳のモードを、「集中モード」「リラックスモード」「本気モード」等々、状況に応じて、無意識的に使い分けているようです。 同じ人が、状況次第で全く違った心の状態になるわけです。 実は、この「モード」の切り換えを上手に出来れば、余計なストレスを撥ね退けることが出来るわけです。 言ってみれば、この「モード」は人が潜在能力として持っている力です。 この自然と備わっている潜在能力を如何に引き出すことが出来るかが、トレードの世界での成功にもつながると考えています。 私は、自己資金を使った実践トレードにても、デモトレード時に感じている「リラックスモード」を維持出来れば、デモトレード時と同様の上手なトレードが出来ると思います。 私は、この「リラックスモード」を得る為の簡単な方法の一つとして、ポジションサイズを減らすことをお勧めします。 例えば、10万通貨単位でトレードしている人は、1万通貨単位に下げる、1万通貨単位でトレードしている人は、1千通貨単位に下げることです。 そうすることによって、「リラックスモード」を得ることが出来、ひいては、「上手なトレード」がより簡単に行うことが出来るわけです。 また、スパンモデルの特色である「色の変化」を通じて売買判断を行うことが、この「リラックスモード」を自然と手にしているのだと考えています。 「スパンモデル」のメリットはそういう科学的な根拠にも依っている点、ご理解頂けると幸いです。 いずれにしましても、この人間の脳の構造を生かした、有効的なトレード環境を自らに与えてあげては如何でしょうか? 以上、コラムからの抜粋でした。 ■上記で触れた、ポジションを減らすことは、単純に証拠金維持率を上げるにとどまりません。 はっきり言って、私は、レバレッジを上げること自体をお勧めしません。 最近では、100倍でも決して珍しくない状況のようですが、今の相場であると、よほど短期のトレードを、しかもほんの僅かな損失限度額でもって行わない限り、成功する確率は小さいと思います。 尚、ここで問題点ですが、レバレッジを上げてしまうと、相場と向き合うことが出来なくなるリスクが高まります。 すなわち、いつも、自分の損失限度額、ロスカットレベルを気にしていなければならないのです。 「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」さらには「アクティベート時間分析」(私独自の時間分析)でもって相場と真正面から向き合うにはレバレッジを下げる必要があります。 そもそも、何故、レバレッジを上げる必要があるのでしょうか? 恐らくは、少ない証拠金で短期間に巨額の利益を得るため、というのが大きな理由かもしれません。 世の中には、「~か月で~百万円が~億円に」と言ったキャッチフレーズでもって、個人投資家を引き付けようとする怪しい商材が溢れているようです。 全てとは言いませんが、多くは過去のマーケット推移から最大の収益を生むために「逆算」した単純な「システムトレード」であると想定されます。 ■最も大切なことは、資金ではなく、「時間にレバレッジをかける」ことです。 数か月で云々ではなく、もっと年月を掛けてこれからの運用をお考え頂きたいのです。 そうです。「時間」を味方にして頂きたいのです。 ここで簡単な具体例で話をしてみたいと思います。 仮に50万円の証拠金でも、1か月に5万円の純利益を上げれば、1年間で60万円の収益となり、年率換算でなんと120パーセントの運用となります。年末には手元の資金が110万円となるわけです。 2年目はこの元手110万円を運用するとして、1年目と同様に年率120パーセントの運用を行えば、2年目の終りには手元資金が242万円となります。 このように繰り返していくと、5年後には手元資金がなんと2576万円に増えることになります。 5年間の途中における実際の運用に当たっては、ポジションサイズが増えることもあり、様々な制約等も発生すると思われ、運用の年率換算だけで済むほど簡単な話ではないのは当然のことです。 しかし、ここで肝心なことは、50万円の元手で1カ月5万の利益を上げることが出来るかどうかであり、もしそうであるならば、100万円の元手があれば月10万円、200万円の元手であれば月20万の利益となるわけです。 要するに、50万円の証拠金で月5万円を如何にして稼ぐかの訓練をすれば、その「トレードルール」を徹底的に自分のものとすることで、完全にFX投資の「勝ち組」に入れるわけです。 そして、とにかく、決して焦らず、「時間を味方につけて」頂きたいのです。 もう一度繰り返します。 レバレッジをかける相手は、証拠金ではなく、時間なのです。 そうすることで、一番肝心なこと、すなわち、「マーケットを相手にすること」が出来るのです。 どうも、多くの個人投資家は自らの懐、すなわち「自己資金」を相手にしてしまっているようです。 本来、相手にすべき対象が、本来の相手である「マーケット」に向かわずに、「自分」に向かっているわけです。 「自分」すなわち、自分の懐事情に左右されているわけです。 そして、現実には、マージンコールや自動ロスカットを恐れているのです。 挙句の果てに、自動ロスカットに掛らないために、資金を足して証拠金比率を上げようと悪戦苦闘されている個人投資家もおられるようです。 「可愛い自分のポジション」が自動ロスカットの憂き目に会って消されてしまわないために、何とか資金工面しようと躍起になってしまっているわけです。 実際に私の手元にそのようなご経験をされた方からメールが届きました。 なんとも悲惨な内容で、本当にお気の毒な方であると思いました。 そのような方々は、もはや、肝心な相手である相場(マーケット)がどう動いているかなど「そっちのけ」となってしまっているのです。 相場は、こちらの懐事情を勘案して動いているわけではありません。 どこかのセリフではありませんが、「相場は現場で起こっている」のです。 いずれにしましても、肝心の相場と向き合うことが出来ないほどレバレッジを上げることの意味はないどころかか、マイナス効果が多いことを重々理解して頂きたいのです。 ■ということで、私は、レバレッジは10倍程度をお勧めします。 それ以下のレバレッジでももちろん構いませんが、かなりの長期間に亘ってポジションをキープするケース以外は必要ないと思います。 ところで、レバレッジを下げておくと安全だと認識されている個人投資家の方がおられるようですが、それもやはり「マネーマネジメント」上、危険な考え方と言えます。 この「安全」だという考え方は、「評価損」を損失とは見なさない発想から生じているものと考えられます。 実際のところ、レバレッジを下げても、損失額は何ら変わらないのです。 例えば、ドル円を1万ドル(1万通貨)買う場合、レバレッジが2倍であろうと、10倍であろうと、30倍であろうと、1円の変動につき1万円の損益のブレがあるということです。 この点は、当り前のことでありながら、意外と落とし穴になっているようです。 実際、「のほほん」と自分のポジションを「ゆったり」とキープしている個人投資家がおられるのは驚きです。 「ゆったり」とした気持ちでトレードすること自体は、素晴らしいことです。 しかし、相場の方向性を半ば既成事実であるかのように、先入観でエントリーされている投資家が多いのは気になります。 中には、「外貨預金」の感覚で、レバレッジ2倍程度でFXを行われている方がいらっしゃるかもしれませんが・・・。 完全に外貨預金であれば、投資の一手段であることは事実であり、その効用は充分にあるとは考えられます。 しかしながら、たとえ1万通貨でも、10円逆に動くと10万円、20円逆に動くと20万円の損失であることに何ら変わりはないのです。 本来のマネーマネジメントの考えからは、レバレッジの倍率に拘ることは、資金管理、損益管理の肝心なところが欠落してしまっているとしか思えないのです。 やはり、本来の相手であるマーケットと対峙していない悪い思考パターンであると言えましょう。 と、ここまで書いてまいりましたが、大した内容にまで進まないうちに紙面の数だけが進んだようです。 また、実際のトレード方法等につきましては、次回以降に触れてみたいと思います。 以上です。 09:50|Murphy's ブログ トップページ|
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