■先週のマーケットですが、慌ただしい動き、乱高下のマーケットとなりました。
先々週末である8月7日に発表された7月の米国雇用統計を受けて、ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円等のクロス円相場が上伸し、週初から高寄りしてオープンしたわけですが、結局は、先週1週間掛けて、ドル円、多くのクロス円相場共に、先々週の上昇分を全戻ししただけでなく、それ以上の下げを演じる格好となりました。
恐らく、先々週から先週の動きの中で、多くの個人投資家の方々が御苦労されたのではないでしょうか?
いわゆる「往って来い」の相場展開であったわけですが、終わった相場を後から見れば、誰でも、いかようにでも形容することは出来ます。
大事なことは、その場、その局面で、今後の相場展開をどう判断して、どうトレードしていくかです。
その意味では、「トレード技術」と言っても良いかもしれません。
「トレード技術」は「相場観」とは違います。
「相場観」とは、大半は「予想」の域を出ず、上がるかもしれないし、下がるかもしれないという半ば博打的な感覚に基づくものです。多くは「ファンダメンタルズ分析」に頼っています。
その点、「トレード技術」は、いつの時点で、どの程度の価格水準であれば、上昇継続、もしくは下落継続などと「予測」し、買いポジション優位もしくは売りポジション優位と判断するものです。具体的且つ、実践的なトレード方法を示すものである点が大きな特徴です。
私のトレード手法である「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」による分析に加えて、「時間分析」「価格分析」を加えて総合的に判断を行うものが「トレード技術」であると申し上げて良いと考えています。
■ところで、私は、毎日、朝から深夜にかけて、有料掲示板にて、7通貨ペアに関して、毎日のマーケットコメントを書いておりますが、レポートの構成はと言うと、
まず、【60分足分析=1日から数日の相場分析=短期トレード用】として、60分足分析(スパンモデル、スーパーボリンジャー)、【日足分析=数日から数週間の相場分析=中長期トレード用】として、日足分析(スパンモデル、スーパーボリンジャー)を行います。
その後、【主に日足ベースでの当面のトレード戦略等】として、具体的なトレード戦略を述べ、最後に、【時間・価格分析等】として、主に時間分析に重きを置いてレポートさせて頂いております。
有料掲示板では、その他、「質疑応答コーナー」「今日のワンポイントコーチング」「ホットな通貨ペアの動き」、「リアルタイムでの短期分析」、「リアルタイムでの中長期分析」、「初心者向けコーチング」「アクティベート時間:価格分析」「皆の広場」、さらには、「日経225相場分析」他などなどのスレッド、コーナーがあります。
具体的なチャートも添付しながら、解説を加えておりますが、中でも、力を入れているのは、「時間分析」です。
「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」に関しては、その利用方法を伝授させて頂く事に主眼を置いており、毎日の具体的な相場を対象に、実践的な分析方法や利用法を中心にレポートしております。
要するに、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を用いて会員の皆様がお好きな時にお好きなタイミングで自由にトレード出来るようにコーチングさせて頂いているわけです。
一方、「時間分析」に関しては、私の分析結果をお伝えするようにしており、現状、一方通行ではありますが、実際にお読み頂きながら、会員ご自身のトレードに生かして頂いております。
実のところ、「時間分析」は、なにぶん、方法をマスターして頂く上で、経験を必要とする面が多く、現状、体系立てた方法論をお伝え出来てはいません。
また、「時間分析」の多くは、日足や週足に基づく為、その間の価格変動に対するリスク許容度を上げておく必要もあり、実際の運用上は、必ずしも簡単ではありません。
しかし、それでも敢えて、頻繁に「時間分析」をお届けしているのは、私が、相場分析上、「時間分析」を重視しているからです。
■例えば、日足スパンモデル、日足スーパーボリンジャーによる判断が上昇相場であっても、時間分析によって上昇から下落への転換近い、もしくは転換と判断する場合も多いです。
もっとも、実際のトレード上で、会員様に混乱を与えてはいけないと判断、出来るだけ60分足分析を重視するようご提案させて頂いている次第です。
と言うのも、60分足分析を重視している限り、たとえ日足ベースで上昇トレンドと判断しても、相場の転換に早く対応出来るからです。
特に、日足スパンモデルの場合、シグナル転換が発生するのは、1年に数回程度と言うことも多く、ましてや、レンジ相場となれば、シグナル判断を的確に行わないと後手に回ってしまうケースもあります。
その為、実際のトレードへの活用面で御苦労をされる方もおられることは事実です。
やはり、スパンモデルの真骨頂は、短期のスパンモデル、すなわち、60分足、5分足、1分足などの時間軸で利用して頂くことであり、最大限のメリットを享受して頂けます。
一方、日足スーパーボリンジャーは、比較的初心者の方でも使いこなすのは容易であるかと思います。
具体的な売買レベルも教えてくれますし、多くの個人投資家の皆様に活用して頂けているようです。
■さて、ここ最近の相場は、やはり「時間分析」なくては理解に苦しむ展開であったと思われます。
本メルマガにて、私がこの1週間程度前から、有料会員様に提供させて頂いた「時間分析」をご紹介したいと思います。
ここでは、ドル円相場に関する時間分析を添付します。繰り返しになりますが、内容の大半は、約1週間前時点から掲載させて頂いているものです。
以下、引用文です。
現在までのところ、以下の既報の時間のリズム通り、8月7日をピークにドル反落、調整局面継続中となっています。
日足時間分析では、今年の高値101.45円を付けた4月6日から、戻り高値98.90円を付けた6月5日まで日足で45日(週単位では9週間)要しました。そして、この6月5日から8月7日まで要した時間が46日(週単位では10週間)となっています。45日に対して、46日となっており、「対等時間」が現れていることが分かります。
さらに詳しく見ると、4月6日から6月5日までの45日間の中に、2つのV波動が存在しているのが分かります。
1)高値101.45円を付けた4月6日から、押しの安値95.63円を付けた4月28日を経て、高値99.80円を付けた5月7日に至るまでの波動(24日)
2)高値99.80円を付けた5月7日から、押しの安値93.85円を付けた5月22日を経て、高値98.90円を付けた6月5日に至るまでの波動(22日)
そして、6月5日から8月7日までの46日間の中に、同じく2つのV波動が存在しているのが分かります。
1)高値98.90円を付けた6月5日から、押しの安値94.88円を付けた6月23日を経て、高値97.00円を付けた7月1日に至るまでの波動(19日)
2)高値97.00円を付けた7月1日から、押しの安値91.73円を付けた7月13日を経て、高値97.79円を付けた8月7日に至るまでの波動(28日)
さらに、同じく、日足時間分析にて、93.55円を付けた3月19日から6月5日まで57日要していること、93.85円を付けた5月22日から8月7日まで56日要していることが分かります。相場のスタート時点からの時間がほぼ同じであることは興味深いところです。
週足時間分析では、昨年の安値87.13円を付けた12月17日の週から今年の高値101.45円を付けた4月6日の週まで17週間経過しました。そして、4月6日の週から、先週まで18週目となっています。1週間のズレはありますが、「対等時間」の観点から重要な時間帯であったことが分かります。
以上から、8月7日という日柄は、日足及び、週足ベースにて、重要な時間の節目に当たっていると判断出来ます。引き続き、反落、調整局面の流れの中に位置していると読んでいます。
以上、引用させて頂きました。
■上記の「時間分析」レポートは正確に言うと、8月9日(日曜日)に有料会員様にお届けさせて頂きました。
8月7日がドル円相場の当面のピークになった可能性について、先週が始まる前の8月9日の時点でお伝えしていたわけです。
ところで、振り返ってみると、ドル円相場は、日足スパンモデル、及び、日足スーパーボリンジャーにて、ドル買い優勢と判断されました。
もっとも、日足スパンモデルにおいて、8月7日NY終値時点で買いシグナルが点灯したことで、「逆指標」、すなわち、買いシグナル点灯時に高値圏が出現するというパターンを想定することも出来たわけです。
ただ、この「逆指標」の判断は、若干の経験を要するものであり、最初のうちは戸惑われるかもしれません。
また、「逆指標」と言っても、指標が間違っているという意味ではなく、相関に対して、逆相関があると同様の解釈で良いと思います。
要するに、シグナル点灯時に、順相関となって、そのシグナル方向に向かうか、それとも逆相関となって、そのシグナル点灯時がピークで、シグナルと逆方向に向かうかの違いです。
その意味では、どちらも相関性がある点で共通しているわけです。
尚、「逆指標」はレンジ相場、保ち合い相場にて発生する確率が高いです。
従いまして、レンジ相場と判断出来る場合は、スパンモデルの逆指標を積極的に利用する手があるということを覚えておいて頂ければ幸いです。
いずれにしても、スパンモデル、スーパーボリンジャーの分析結果とはうって変って、時間分析では、ドル円相場のピークアウトを示唆していたわけです。
難しい判断ではありますが、要するに、60分足分析を重視し続ける分には、相場の流れについていくことが出来ます。
実際のところ、60分足スパンモデルでは、8月10日の深夜時点で、実勢レベルがサポートゾーンの上限を下割れてきたことに加え、遅行スパンが陰転しました。
そして、何と、60分足スーパーボリンジャーでは、8月10日の朝の時点で、実勢レベルがプラス1シグマラインを下回って引けたのです。
買いポジションを持っている場合に、実勢レベルが60分足スーパーボリンジャーのプラス1シグマラインを下抜けて引けた時点で、ポジション調整をお勧めしていることは、私のブログ等をお読みの方であれば、すでに皆様ご承知であると思います。
実際の相場は、その後、プラス1シグマラインを一度も上回って引けることなく推移、逆にセンターラインを下回って引けたことで、下落トレンド入りの展開となったわけです。
以上のように、私は「時間分析」を重視していますが、60分足スパンモデルや60分足スーパーボリンジャーを分析の軸として活用して頂く分には、相場の流れを見失うことはありません。
ぜひ、多くの個人投資家の皆様に、この「トレード技術」なるものをマスター、習得して頂きて、経済的幸福を得て頂ければと思います。
以上です。
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以上です。
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