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サインツール(遅行スパンアタッカー)は、MT4でないと利用できません。 マーフィーこと柾木利彦 (まさき としひこ)
1956年生 卓越した市場関連知識を持ち、TV・ラジオ・新聞等で数多くの情報発信を行い、 発行 |
2009年5月17日
■ここ最近の為替相場は、乱高下というわけではありませんが、ある程度のレンジを伴った往来相場、レンジ相場となっています。 大雑把に言うと、2~3週間で「相場つき」が変化していくパターンとなっています。 具体例として、ドル円相場を例に挙げてみましょう。 以下、簡単に、今年に入ってからのドル円相場の波動を、高値から安値、安値から高値に至るまでに要した日数をカウントしてみました。 1)1月21日に安値87.10円を付けてから、高値99.69円を付けた3月5日まで32日 2)3月5日から安値93.55円を付けた3月19日まで11日 3)3月19日から高値101.45円を付けた4月6日まで13日 4)4月6日から安値95.63円を付けた4月28日まで17日 5)4月28日から高値99.80円を付けた5月7日まで8日 6)5月7日から先週末5月15日まで7日 上記のように、今年の安値87.10を付けた1月21日から3月5日までの上昇幅12.59円、及び上昇に要した日数32日こそ、比較的大きく、また長かったものの、3月5日以降は、2週間から3週間の間で往ったり来たりのレンジ相場の展開となっているのが分かります。 クロス円の代表格であるユーロ円相場も、ドル円相場ほどではないにしろ、3月後半以降は、やはり、往ったり来たりのレンジ相場の展開となっています。 ■皆様が過去のトレードを振り返られて、思い出されるとお分かりになると思いますが、私達にとって、比較的、収益を残しやすい相場展開はレンジ相場よりも、出来るだけトレンドを伴った相場展開であると思います。 もちろん、皆様の中には、「自分はレンジ相場が得意だ」と仰る方もおられるかもしれませんが、大きな収益につながるトレードを行える確率は、やはりトレンドを伴った相場展開で生まれることが多いようです。 理由は簡単です。 上昇トレンドにあると判断出来れば、押し目買い先行でロングポジションを持ち、上昇したところを売って利益確定した後、下げる局面で、サポートと判断出来るレベルで押し目買いを行うことを繰り返すことで、収益の極大化を図ることが出来るのです。 同様に、下落トレンドにあると判断出来れば、戻り売り先行でショートポジションを持ち、下落したところを買って利益確定した後、上昇局面で、レジスタンスと判断出来るレベルで戻り売りを行うことを繰り返すことで、収益の極大化を図ることが出来るのです。 ■尚、上昇トレンドにしろ、下落トレンドにしろ、トレンドがスタートしたかどうかの判断はそう簡単なことではありません。 私は、このトレンドスタートの判断基準を幾つか持っています。 例えば、少しばかりご紹介すると、 上昇トレンドのスタートは 1)スーパーボリンジャーのプラス1シグマラインを上抜けて引けること 2)スーパーボリンジャーの遅行スパンが陽転すること 3)スパンモデルの買いシグナルが点灯すること 4)スパンモデルの遅行スパンが陽転すること などです。 下落トレンドのスタートは 1)スーパーボリンジャーのマイナス1シグマラインを下抜けて引けること 2)スーパーボリンジャーの遅行スパンが陰転すること 3)スパンモデルの売りシグナルが点灯すること 4)スパンモデルの遅行スパンが陰転すること などです。 ■そして、トレンドがスタートしたと判断した場合、その後の取るべきアクションは限られています。 それは、上昇局面では押し目で買い、下落局面では戻りで売ることです。 そして、しかるべきタイミング、レベルで利食いを入れることです。 このしかるべきタイミング、レベルはスパンモデルやスーパーボリンジャーで「知る」ことが出来ます。 「知る」だけであって、「分析」は必要ありません。 とにかく、この利食いを行うことで、その後に訪れる押し目、戻りで再度ポジションを造成することが出来ます。 以上のことは「言うは易し、行うは難し」です。 しかしながら、トレンドを伴った相場展開であれば、比較的容易なのも事実です。 ■一方、往ったり来たり、レンジ相場の場合、買い場、売り場の判断は、ことさら難しくなります。 結果論として、上手く買うことが出来ても、もしくは上手く売りが出来ても、結局は、自分の相場観がブルか、それともベアか、どちらかに偏っていることに気が付くはずです。 そして、ブルないし、ベアの相場観の時に、たまたま相場がレンジ相場の中での上昇局面に入る、もしくは下落局面に入るタイミングでポジションを持つことで、相場の波に乗ることが出来るわけです。 ここで私が言いたいことを端的に申し上げたいと思います。 それは、私達、生身の人間は、ほとんどの場合、ブルならブル、ベアならベアの相場観を一定期間、それも比較的長く持ち続けるのが普通なのです。 先ほどのドル円相場の具体例を引き合いに出してご説明すると、安値87.10円を付けた1月21日から高値99.69円を付けた3月5日までブルであった人が、その後に訪れる2~3週間おきに上昇したり下落したりする相場の中で、相場観をブルからベアに、ベアからブルに変更させることは殊更難しいことだと、私は思います。 「ファンダメンタルズ」要因を背景、理由にポジションを取られている方は、よけいに、相場観を変化させることは困難であると思います。 世の中の経済情勢に悲観的な方が株式を買うことが困難であるのと同様に、米国経済に悲観的な方はドルを買いにくい、欧州経済に悲観的な人はユーロを買いにくいわけです。 たとえ、自称「テクニカル派」という方でも、相場観をコロコロと変化させることの出来る人は、恐らく究極のデイトレードをされている方だけではないでしょうか。 究極のデイトレードとは、1日の中で完結するトレードです。 ですから、全く日足を無視しないまでも、ほとんどの場合、日足ではなく、60分足、30分足、15分足、5分足、1分足を見ていれば充分です。 起きて目覚めている時だけトレードをしますから、相場の急変にも対処し易いです。 このようなデイトレード派は、多くの場合、ブルにもベアにも比較的簡単に変化出来ます。 それがデイトレードの強みでもあります。 ■一方、少なくとも、宵越しでポジションを持つスタイルのトレードをされる方は、一朝一夕に相場観を変更することは簡単なことではないと思います。 私自身は、究極のデイトレードのスタイルをとってはいなく、通常、この宵越しのポジションキープをしています。 要は、ほとんど毎日継続してポジションを持っているのです。 ということで、どうしても、比較的長い相場観を持つべく、日足や週足の分析に力を入れるようになります。 自分としては、正直言って、レンジ相場は得意ではありません。 むしろ苦手とするところです。 ですから、やはりある程度の期間、トレンドが継続してくれる相場を相手と友達になりたいと思っています。 そのような相場が、一番、自分に収益をもたらしてくれると分かっているからです。 敢えて、自分のトレードスタイルを申し上げると、日足ベースでトレンド性のある相場地合いの時に、日中、60足ベースでレンジトレーディングをすることがあるのです。 例えば、日足ベースで上昇相場の時に、60分足スーパーボリンジャーのマイナス2シグマラインにまで下げた場合、押し目買いチャンスを狙いにいきます。 60分足スーパーボリンジャーにて、センターラインが下落傾向にあり、実勢レベルがマイナス1シグマラインを下回って推移している場合、日中トレード(デイトレード)であれば、ショートポジションを造成しつつ、下げトレンドについていくべきなのです。 しかしながら、私は、この60分足スーパーボリンジャーのマイナス1シグマラインを下回っているローソク足の本数を数え、充分に相場が熟したと判断した後、実勢レベルがマイナス1シグマラインを上抜けて引けてくれば、すかさずロングポジションを造成します。 すなわち、日足ベースで見て、上昇トレンドと判断したならば、60分足分析にて下落トレンドが確認出来ても、ショートポジションには固執せず、ロングポジションを取るタイミングだけを待つことが多いです(全てではありません)。 極論すれば、60分足分析にて、下落トレンドと判断出来ても、日足分析にて上昇相場と判断出来る限りは、根っこのロングポジションをキープし続けるのです。 このトレード方法は、あくまで、現在の私が主に行っているスタイルですが、自分の相場観の軸をそう簡単に変更しないことが背景にあります。 昨年の7月、8月以降の下落相場において、私は、ショート志向でいました。 何故なら、相場が下落トレンドにいたからです。 しかし、10月後半から11月にかけて、相場は底打ちしたと判断し、それ以降、現在に至るまで、基本戦略はロング志向です。 もちろん、途中にて、時間分析を用いて、ショート志向に変更することはあります。 実際のところ、先週初は、「変化時間帯」と判断していた為、ショート志向でいました。 いや、もっと言うと、先々週からショート志向でいました。 ちょっと早すぎたショート志向であったため、苦労する場面もありました。 これらの相場観は、すべて時間分析に基づいています。 この辺りの相場分析に関する詳しい解説は、毎週の有料メルマガにてお届けしています。 そして、毎日の有料掲示板にて、さらなる詳細なレポートをお届けしています。 ■要するに、私の言いたいことは、ここ最近の為替相場は、ある意味、極めて為替相場によくありがちな典型的な動きをしているということです。 それはまさに「往来相場」です。 長くに亘るトレンドを伴った相場展開もなくはないですが、本来の為替相場とは、「往来相場」です。 為替相場とは、「管制相場」と言って、基本的には世界の金融当局によって規制される運命にあるということです。 ところで、往来相場とは、簡単に言うと、レンジ相場ですが、このレンジ幅はそう簡単に見極めすることは出来ません。 終わった相場に対して、レンジ相場ほど簡単なものはないと思われますが、相場に入っている私達にとって、これほど見極めに難しい相場展開はありません。 しかしながら、これが本来の為替相場なのです。 日足分析、週足分析を軸として、比較的長めのトレンドを追いつつ、また相場観を持ちながら、この相場観に従う範囲で、レンジ相場を如何にして凌ぐか、これが最大のテーマだと思っています。 この毎日の相場のトレンド性、方向性の見極めの為には、スパンモデルやスーパーボリンジャーだけでなく、日足、週足ベースの時間分析が必要です。 比較的長めのトレンドを見極めながらも、やや短い、数週間程度の期間の間での波動を把握する為には、時間分析が重要です。 このように体系立てた相場分析を行うことで、日中に60分足を軸にしたトレードを行うことで、最も収益力の高いトレードが出来るものと考えています。 レンジ相場は確かに難しいです。 しかし、終わってしまったレンジ相場を見ると、簡単ではないかと思ってしまう人がいます。 逆に、私は、このレンジ相場を如何にして凌ぐかをいつも考えています。 レンジ相場を凌ぐことが出来れば、大きな波の相場が訪れた時に、しっかりと波に乗ることが出来ます。 「利大損小」を追求することが投資においては投資における最大のテーマだと考えます。 しばらく、難しい相場展開が続く可能性がありますが、ここは共にしっかりと凌ごうではありませんか。 以上です。 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