■まず、ご報告です。
4月9日に行いました、サザインベストメント(株)主催のウェブセミナーにおいて視聴者の皆様から頂戴しましたご質問への回答を、遅ればせながら完成させて頂き、サザインベストメント(株)様のホームページ上にアップさせて頂いております。
http://www.saza-investment.com/fx-club/murphy/

前回号にて申し上げた通り、全ての質問にはお答え出来ませんでしたが、ピックアップさせて頂いたご質問には、出来る範囲で回答させて頂いております。
どうぞ、ご一読頂ければ幸いです。参考になることを期待しています。
■さらに、お知らせです。
無料メールマガシン「マーフィーの最強FX投資法を伝授」を配信登録された方にレポートを差し上げています。
http://www.span-model.com/mailmaga.html

現在、上記の無料メルマガを登録すると、私が長年かけて考案した「スパンモデル」・「スーパーボリンジャー」の基本を解説したレポートを無料ダウンロードして頂くことが出来ます。どうぞ、ご活用下さい。
■さて、マーケットです。
ここ直近の外国為替相場の動きですが、米ドルを軸として動きとなっているようです。
すなわち、ドル安円高、ドル安ユーロ高、ドル安ポンド高と言う具合です。
そして、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円などクロス円相場は比較的小動きの様相となっています。
一般的に、米ドルを軸とした動きが目立つようになると、ドル円、ユーロドル相場などのボラティリティは上昇しますが、ユーロ円、ポンド円相場などのボラティリティが減少し、保ち合い、揉み合い相場となる傾向があります。
言い換えると、米ドルに焦点が当たると、対円や対ユーロでドル全面高やドル全面安となる動きが見られるわけです。
ある意味、「古典的な動き」とも言えます。
80年代や90年代は、このように米ドルを軸とした動きが普通、一般的でした。
それが、2000年代以降になると、とみにユーロ円やポンド円などのクロス円相場の動きにトレンドが目立つようになりました。
金利の低い円がヘッジ通貨となり、相対的に金利の高いドル、ユーロ、ポンド、豪ドル等々が買われる場面が目立つようになったのです。
一般的に言う「円キャリートレード」と呼ばれるものです。
低い金利の円を調達して、その円を売って、その他金利の高い通貨を購入するというトレード戦略が流行(ファッション)したのです。
放っておいても金利差収入が得られる、実にイージーと言うか、およそ外国為替相場では、ほとんど幻想と考えられていた「キャリートレード」が蔓延したのです。
結果は、皆様がよくご存知の通り、昨年秋以降の円急騰劇でした。
ドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドルが対円で暴落したわけです。
よほど世の中では、「円キャリートレード」のポジションが積み上がっていたのでしょう。
本来、外国為替相場では、「キャリートレード」は幻想であるにもかかわらず、それを追い求めた市場参加者が巨大な数に上ったことが背景にあったようです。
ところで、外国為替と違って、債券の世界では、「フィクストインカム(fixed income)」と呼ばれるように、買った後、放っておいても、自動的にクーポン収入が得られます。
債券の発行体に対する与信をし続ける一方で、その債券の満期まで保有し続ければ、元本が返済されるという前提で「フィクストインカム」が成り立っているわけです。
債券の発行体とは、日本国債であれば、日本政府であり、トヨタ債であれば、トヨタ自動車を指します。
もちろん、債券価格そのものの変動リスク(「キャピタルゲイン、キャピタルロス」)があるものの、この債券発行体に対する与信リスクを取ることが債券投資なのです。
ただ、この債券発行体が破綻すれば、その債券価格は限りなくゼロになり、クーポン収入など吹っ飛ぶほどの損失を被ることになります。
近年、日本では、債券発行体が破綻するケースはほとんどなかったのですが、ここ最近にになって不動産セクターを中心に破綻するケースが現れるようになりました。
しかしながら、概ね、債券発行体が破綻することは滅多になく、満期までただ保有し続ければ、元本が保証され、その間のクーポン収入を得ることが出来る点で、まさしく本来の「キャリートレード」だと言えるのです。
■一方、外国為替相場の取引は異なります。
外国為替取引の対象は2つの国の通貨交換レートです。
そして、私達が取引対象としている通貨ペアの構成要素である通貨は、まず信用リスク自体は限りなくゼロと言って良いでしょう。
米ドル、日本円、欧州ユーロ、英国ポンド、オーストラリアドルにしても、通貨そのものに対する信用度を心配する市場参加者はほとんどいません。
あくまで、それぞれの通貨が上昇するか、下落するかにのみ関心があるわけです。
ですから、「フィクストインカム」はあり得なく、「キャピタルゲイン」か「キャピタルロス」しかありません。
言い換えると、本来は、売買益だけを狙うものなのです。
外国為替のポジションを造成したら、いつまでも持っているというのは、まるで債券投資と間違えているかのようです。
債券投資においても、満期保有目的の投資もあれば、売買目的の投資もあります。
満期保有目的は、一度買ったら、満期まで保有するものです。
一方、売買目的の投資は、市場での価格変動に応じて、より安く買い、より高く売るというオペレーションを行うことです。(現物の債券の場合は、「買い」からしかエントリー出来ません。)
と言うことで、外国為替相場の投資は、まさに、この債券投資の売買目的の投資に当たると理解して頂いて良いと思います。
ただ、外国為替証拠金取引の場合は、買いからでも売りからでも入れますので、典型的な売買目的となるわけです。
■話が飛んでしまいましたが、クロス円取引、特に、円を軸としたクロス円取引は、長い歴史の中ではそう長い期間ポピュラーであったわけではなく、特に2000年以降に頻繁に行われるようになりました。
本来、ドルが上昇する時は、対円でも、対ユーロでも、対ポンドでも上昇します。
一方、ドルが下落する時は、対円でも、対ユーロでも、対ポンドでも下落します。
そして、ドルが上昇する時の対円での上昇幅と対ユーロでの上昇幅が違う分だけ、ユーロ円が変化するのです。
また、ドルが下落する時の対円での下落幅と対ユーロでの下落幅が違う分だけ、ユーロ円が変化するのです。
ですから、ドルが上昇する時は、円売り、ユーロ売り、ポンド売り、豪ドル売り等々となります。
同様に、ドルが下落する時は、円買い、ユーロ買い、ポンド買い、豪ドル買い等々となります。
ところが、円キャリートレードを背景としたクロス円取引が中心になると、例えば、円が買われる時は、ドル売り、ユーロ売り、ポンド売り、豪ドル売り等々となります。
円が売られる時は、ドル買い、ユーロ買い、ポンド買い、豪ドル買い等々となります。
ユーロポンド、ユーロスイス等のクロス取引もよく行われますが、それぞれの通貨が対米ドルで反対方向に動くこともありますが、一般的には対ドルで同じ方向に動くことが多いです。
円とその他の通貨、両方が、対米ドルで同じ方向に動くわけですから、クロス円相場のリスクは相当高いと考えなければなりません。
この点で、かつての古典的なクロス円相場とは趣を異にしていると言って良いでしょう。
もっとも、このような動きに慣れておられるのが皆様だと思いますが・・・。
■今回のメルマガ内容は、ちょっと概観的過ぎるものとなってしまいました。
ただ、相場の動く背景を理解しておくだけで、毎日の相場展開に対して、冷静に臨めると思います。
さて、毎日のトレードを行う上で、何が重要なポイントかと申しますと、その時々で「旬な通貨ペア」を探し、知っておくことです。
「旬な通貨ペア」とは、よりトレンド性を持って動く通貨ペアと言う意味です。
私達が対象とすべきは、より上昇トレンドに乗っている、もしくは下落トレンドに乗っている通貨ペアです。
何故、より上昇トレンドに乗っている、もしくは下落トレンドに乗っている通貨ペアを取引の対象とすべきかと言うと、収益の大半、もしくは損失の大半は、大きくトレンドが発生している短期間の間に発生するという、相場の世界の法則が存在するからです。
上手にやれば、大きな収益につながり、下手にやれば大きな損失につながるだけのことです。
それでは、如何にして、このような通貨ペアを探し出すかと言うと、やはりチャートに頼るのが一番です。
相場には「波動」というものがあります。
ある一定期間上昇した相場は、ある一定期間下落する傾向があります。
もちろん、すでに上昇もしくは下落トレンドに乗っている相場もあります。
その場合、途中から、そのトレンドに乗るか、乗らないかの判断を迫られます。
その時の判断材料は様々です。
私の場合、極力「ファンダメンタルズ分析」は排除します。
何故なら、「ファンダメンタルズ分析」はこちらを不安にさせるだけだからです。
ですから、私は「不安だメンタルズ」と呼んでいます。
■相場は理由があって動いています。
その理由は、終わった相場に対しては、ファンダメンタルズ面からは、実に論理的な解釈が可能です。
しかし、これからの相場に対しては、そのような論理的な解釈は不可能に近いです。
上がるかもしれないし、下がるかもしれないからです。
現在のリスク管理手法や、オプション理論等々、現代の金融工学の根底にある考え方は、世の中のニュースが一定の確率でランダムに起こるものと仮定してモデル化しているようです。
これが「ランダムウォーク理論」と呼ばれる基礎的な考え方です。
上昇も下落もほぼ一定の割合で動くというのが、ここで言う「ランダム」の考え方です。
ところが現実は違います。
現実の相場は、動く時は激しく動き、動かない時は長い間動きません。
その結果、相場に参加することによって生まれる収益や損失は、ある短期間に集中して起こることが分かります。
私が、「相場はタイミングが全て」とお伝えしている所以でもあります。
相場観は大して重要ではありません。
相場が動くタイミングでエントリーし、その後発生するトレンドに出来るだけ長い期間乗り、トレンド性が薄れたと判断すれば、いち早くトレンドから降りることが最も大事なことであり、私達が目指すべきことなのです。
この「大相場は短期間に起こる」「巨額の利益と損失は短期間に集中している」というのは、相場の世界の真理であり、摂理と言っても良い法則です。
この法則性には、直感的にでも、相場を比較的長くされている方やもちろん、初心者の方ならお気づきになられていると思います。
普段の相場はそれほど動きません。
じっと見つめていれば尚更動かないように見えるかもしれません。
しかし、突然動きだします。
しかも、動きだしたら、とことん動くのです。
このタイミングを掴むことこそ、相場で成功する為のカギなのです。
私の分析手法である「スパンモデル」、「スーパーボリンジャー」は、この相場エントリーのタイミング、そして手仕舞のタイミングを示してくれます。
ぜひ、皆様が、本物に触れられて、相場の世界の普遍的な法則性を知り、それに従ってトレードされることをお勧めします。
以上です。
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