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サインツール(遅行スパンアタッカー)は、MT4でないと利用できません。 マーフィーこと柾木利彦 (まさき としひこ)
1956年生 卓越した市場関連知識を持ち、TV・ラジオ・新聞等で数多くの情報発信を行い、 発行 |
2009年1月 3日
明けましておめでとうございます。 いつもご愛読ありがとうございます。 第27号の新年特別号メルマガをお届けします。 今年も、自分がモットーとしている「後講釈のない」「実践トレードに役立つ」内容のメルマガをお届け出来るよう、精進したいと思います。 どうぞ、益々ご愛顧のほどお願い申し上げます。 ■それにしても、昨年2008年は激動のマーケットの年でした。 振り返って見ると、1998年に外為法が改正になって個人投資家が外国為替市場に直接参入出来るようになり、特に2000年以降、個人参加の外国為替市場が急速に成長を始めました。 そして、その動きに合わせるかのように、2000年以降、2007年に至るまで、概ね相場は右肩上がり、すなわち、外貨高円安のトレンドが継続的に続きました。 外貨証拠金取引(FX)は、日本人個人投資家にとって格好の投資商品となったわけです。 というのも、自らが所有している円を売って、外貨を買うというオペレーションを繰り返し行うだけで、インカムゲイン(スワップ収益)とキャピタルゲイン(売買収益)の両方を獲得するのに適した環境が続いたからです。 市場では外貨証拠金取引(FX)と言えば、外貨を買うことが「常識」と思われるくらい、FXに対する世の中の認識は一方向に傾いていったようです。 年配の方までもが大した予備知識もないままFXに参入、巨額の自己資金を投じて、外貨買いを行うケースも増えました。 資金量は豊富である一方で、それを手段として売買を行うこともなく、ただ単に円を投じて外貨を購入するという外貨預金の延長のようなオペレーションが蔓延しました。 しかし、一時的には、結果として、「じたばた」しないのが功を奏し、マーケットの流れにも「運良く」乗り、巨額の利益を得ては、脱税に及ぶケースもマスコミで取り沙汰されるほど、脚光を浴びるようになりました。 そして、2007年から2008年にかけての激動の局面を迎えるに至ったのです。 それは、すなわち、円急騰劇でした。 世の中のリスクマネーが大きく巻き戻される展開となったのです。 あのアイスランドという国では、多くの国民が円建て住宅ローンを組んでいたほどで、世界中で円キャリートレードの巻き戻しが入ったのです。 もっとも、このような円キャリートレードの実態、背景等のミクロレベルでの事情を知っているいないに関わらず、実際のマーケットの流れを見ていれば、変化が訪れたことはすぐに察知されたと言えましょう。 しかし、半ば「決めつけた相場観」が蔓延していただけに、「長期投資の大義名分」の下、多くの円ショートポジションがカットされないままいつまでも引っ張られる格好となりました。 その過程は、まさに、「もうはまだ」の究極のマーケットの姿だったと言えましょう。 強制退場を強いられて、完全消滅するまで「しこった」ポジションがキープされ続けました。 聞くところ、中には、「両建て」という形で残ったポジションも多かったようです。 表面上はロングとショートがマリーしており、リスクは抑えられたものの、実質的には損失が確定しているにも拘らず、その損失を認めないという個人投資家が大勢現れたのです。 つまり、損失の実現がなされるまでは、損失を損失として認識しないという「空恐ろしい論理」がまかり通ったのです。 ■それにしても、マーケットは恐ろしいものです。 為替相場というのは、1日の中にでも、天国と地獄が存在するは常ですが、中長期でポジションを持っている人にとって、その地獄の期間が長きに亘って継続したのです。 ただし、「地獄」と書いたのは、大半の人にそうであっただけで、一部の人にとっては、「天国」でした。 本来、為替相場というのは、キャピタルゲイン(売買益)を狙うのがメインの投資であって、相場のトレンドを探ること、そして、その流れに乗ることが有効的な投資なのです。 ですから、円高と読んだ向きにとっては、これほどの大相場が訪れてくれたということで、まさに一攫千金のチャンス到来であったのです。 ただ、この円高と読んだ向きの人々にとっても落とし穴はありました。 それは、先ほど書いた「もうはまだ」の認識の度合いでした。 私はいつも相場を予想しては危険と申し上げているのは、「下手な値頃感」を持つと危険だからです。 せっかくショートポジションで収益を上げても、下落途中で早々と利食ってしまうことも多くなるのです。 それならまだ良いのですが、下落途中で値頃感からロングにしてしまい、そのポジションを「しこらせて」しまうケースが多々あるのです。 ほんの僅かな損失を実現することを躊躇し、さらには「ナンピン」を入れてポジションを膨らませてしまうケースは枚挙に暇がないのは、過去の歴史で多く繰り返されたことです。 ■そもそも、相場で勝つかどうかというのは、相場観による部分が大きいと思われている方が多いようですが、実はそうではありません。 たとえ相場観が良くてもそれほど収益が上がらないこともあります。 逆に相場観が悪く、一旦は損を出しても、その後に大きく取り戻すこともあります。 言い換えると、「1番目の流れ」の相場には負けても、「2番目の流れ」の相場に勝つことはあるのです。 逆に、「1番目の流れ」の相場に負けるからこそ、そのあとの大きな「2番目の流れ」の相場に勝てるケースも多いにあり得るのです。 具体的に言うと、最初に持っていたロングポジションがアゲンストになり、一旦はロスカットするものの、そこから倍返しにして、ショートポジションに切り替えることで、損失を補って余りある収益を得ることも多いのです。 この過程は、相場観もさることながら、リスクマネジメント、マネーマネジメントに依るところが大きいのです。 もちろん、ポジションを正反対にひっくり返すわけですから、相当の勇気が要るのも事実です。 しかし、相手の相場の動きに合わせて、自由に振る舞うことが出来る姿勢さえあれば、何ら不可能なことではありません。 とにかく、自分の相場観に固執することが最大の危険でありリスクなのです。 ■さきほど「相手の相場の動きに合わせて、自由に振る舞うことが出来る姿勢」と簡単に書いてしまいましたが、実際のところは、こんなに難しいことはないとも言えましょう。 「任運自在」という言葉でもって、あの一目均衡表の創始者である一目山人翁は表現しておられます。 「運びに合わせて自由に在る」という意味ですが、まさに、相場の世界を極めた人だけが使える言葉かもしれません。 しかし、100%を目指さないのであれば、ある程度、この境地に達することは出来そうです。 その最短の近道は「ロスカットの徹底」です。 私は、以前にメルマガで、「9勝6敗が最高の勝負師」と書いたことがあります。 15回の勝負で、6回負けることが出来る人は最も強いという意味です。 自分の負けのスタイルを知っているからです。 自分のスタイルを確立している投資家ほど強いものはありません。 もちろんある程度は勝てなければなりません。 この例では、9勝は必要だと書かせて頂いています。 しかし、決して12勝や13勝なども勝つ必要はないのです。 相場の世界では、相撲の「横綱」にならなくて良いわけです。 もっと言えば、13勝2敗でも大負けする人はいるものです。 昨年の相場では、そういう人は大勢いたのです。 相場の世界でやっていくには、相場の世界のルールを知れば良いわけです。 今年もぜひ、皆様と相場の世界の醍醐味を味わいながら、実際の収益につながる有益な情報を提供してまいりたいと思っております。 ここで言う有益な情報とは、私の相場観でもなければ、俗にいうマーケット情報(誰が買ったとか売ったという話、輸出入業者の注文が多いとか少ないという話等々)ではありません。 実際のマーケットにて、今、現在、何に注目しておけば良いのか、具体的にお伝えしていくことです。 つまり、ある通貨ペアで、ある価格がいつの時点で出現すれば、相場がどうなる(上がる、下がる)、と言った風な情報です。 そして、出来れば、相場分析の方法についてお伝えさせて頂きたいと思っています。 相場分析手法について、皆様ご自身がマスターさえされれば、私のコメントなど必要ないからです。 皆様は、いつでも好きな時に、誰に干渉されることもなく、トレード出来るわけです。 細かい内容、指導につきましては、以下でもご紹介させて頂いている、 や Eブック「マーフィーの最強スパンモデルFX投資法を伝授」 を通じてお伝えしたいと思います。 しかし、こちらのメルマガにても、出来るだけポイントを絞ってお伝えしてまいりたいと思っております。 どうぞ、今年1年、ご期待のほど宜しくお願い申し上げます。 以上です。 12:19|Murphy's ブログ トップページ|
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